◇藤浪、初の月間MVP セ高卒新人では史上2人目
プロ野球のセ・パ両リーグは6日、8月の月間MVPを発表し、セ・リーグ投手部門で阪神の藤浪晋太郎投手が初選出された。セの高卒新人の受賞は1987年8月の近藤真一投手(中日)以来2人目。パ・リーグ投手部門は楽天の田中将大投手が選ばれ、両リーグを通じて初の4カ月連続受賞となった。
藤浪は8月、5試合でリーグ最多タイの4勝(0敗)を挙げ、高卒新人としてリーグ46年ぶりに10勝に到達。月間防御率も1・09の好成績だった。阪神投手の受賞は4カ月連続。
田中は月間5勝で開幕からの連勝を19に伸ばし、防御率0・95、44奪三振などもリーグトップ。通算11度目の受賞はイチローを抜いて単独トップとなった。
セの打者部門は、ヤクルトのバレンティン外野手と巨人の村田修一内野手が、ともに4度目の受賞。バレンティンはプロ野球新記録の月間18本塁打を放ち、打率4割6分、35打点でリーグ月間三冠の活躍。村田は月間46安打のリーグ新記録を作った。セで2人が同時受賞するのは4年ぶり2度目となった。
パの打者部門は、ソフトバンクの内川聖一外野手が打率3割5分、21打点で2度目の選出(セで1度受賞あり)となった。(朝日新聞)![]()
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【投手】(巨人)澤村-阿南-福田
(阪神)能見-加藤-福原
【勝ち投手】能見(9勝6敗0S)
【負け投手】澤村(4勝9敗0S)
【本塁打】高橋由8号ツーラン(巨人)
鳥谷7号スリーラン(阪神)
◇阪神の新4番鳥谷が4安打5打点 新クリーンアップで巨人粉砕
阪神の新オーダーが機能した。鳥谷が4番初アーチを含む今季初の4安打5打点。ロッテ時代以来4年ぶりに3番を務めた西岡、5番マートンも含めて計7打点とクリーンアップにふさわしい活躍。「一度この打線を組みたい思いがあった」という和田監督の期待にしっかりと応えた。
鳥谷は五回無死一、二塁、澤村の初球を豪快に右翼に運んだ。リードを4点に広げる3ランに「思い切っていこうという気持ちが本塁打になってよかった」。4番としての初本塁打には「最初だけで、後はどの打順も一緒」と最後まで真顔だったが、第1ストライクを打ちにいっての積極性に、指揮官は「これまでつなぐ打線が多かったが、力強いスイングが見たかった」と新4番に手応えも感じ取っている。
チームは厳しい状況だが「僕たちは順位が決まるまで諦めないと徹底している」と西岡。リーグ優勝は絶望的でも、独走態勢の宿敵に本拠地で意地を見せた。(MSN産経ニュース)
◆原監督、坂本一塁は「ベスト」
巨人が完敗した。先発沢村が5回途中6失点でKO。坂本を一塁で起用した内野陣にも微妙な狂いが生じ、失策を2個記録した。原辰徳監督(55)のコメント。
「澤村は6失点か。少し、しんどかった。坂本はチーム状況として、今日のベストオーダーだった。チームにとっての大事な一戦だったし、澤村にとっても大事な一戦だったから」。(日刊スポーツ)
◆ロペス、今季初二塁スタメンでミス!ポロリ直後に鳥谷3ラン
巨人が阪神に完敗した。足に不安を抱える坂本がプロ初の一塁、ロペスが二塁、寺内が遊撃の内野布陣を敷いたがミスを連発し、失点につながった。先発の沢村は5回途中6失点でKOされ9敗目、6月21日以来の勝ち星はならなかった。打線は4回、能見から高橋由が8号2ラン、9回には代打・ボウカーが2点二塁打を放ったが、そこまでだった。
腕組みをして、原監督はベンチで厳しい表情を浮かべるしかなかった。今季初めて二塁で先発出場したロペスの緩慢な守備が失点につながった。「そこは(チームで)リスクを負っているわけで、結果論だから」と責めることはなかったが、沢村とチームの足を引っ張った。
致命的だったのは、1点ビハインドの5回だった。無死一塁で西岡の何でもないゴロをファンブルでエラーし、一塁はセーフに。直後、澤村が鳥谷に3ランを打たれ、4点差に広がった。「土のグラウンドで二塁を守るのは(人生で)初めてだった。甲子園のセカンドはゴロの跳ね方など、簡単ではなかった」と助っ人は説明した。
「二塁・ロペス」は「一塁・坂本」から生まれた。坂本は春季キャンプとWBCで痛めた右ひざの状態が思わしくなく、患部をかばって右足全体に違和感が出たため、負担の少ない一塁に人生で初めて就いた。原監督は「ジャイアンツにとっても、澤村にとっても大事な一戦だった。そういう意味ではベストの用兵の中で戦いたかった」。2人をオーダーから外さず攻撃力を重視したが、絶対的な遊撃手にアクシデントが起きた場合のもろさも見せた。
初回にも、鳥谷の左翼線二塁打で中継に入った遊撃手・寺内が二塁に悪送球したが、ロペスがグラブに当て、処理にもたついていた。1点ビハインドの3回1死一、三塁では、鳥谷の一塁頭上をバウンドして越える打球に追いつけず、ピンチを広げた。メジャーでは、二塁での出場が最も多く、651試合を経験。守備率も9割8分2厘と安定していたが、不慣れな土のグラウンドに手こずった。
阪神とのゲーム差は8で、優勝マジックは16のままだが、慌てる数字ではない。「明日以降もチームにとってベストの用兵をするだけ」と指揮官。今後も選手の体調面を考慮しながら、勝つオーダー作りに徹していく。(スポーツ報知)
プロ野球のセ・パ両リーグは6日、8月の月間MVPを発表し、セ・リーグ投手部門で阪神の藤浪晋太郎投手が初選出された。セの高卒新人の受賞は1987年8月の近藤真一投手(中日)以来2人目。パ・リーグ投手部門は楽天の田中将大投手が選ばれ、両リーグを通じて初の4カ月連続受賞となった。
藤浪は8月、5試合でリーグ最多タイの4勝(0敗)を挙げ、高卒新人としてリーグ46年ぶりに10勝に到達。月間防御率も1・09の好成績だった。阪神投手の受賞は4カ月連続。
田中は月間5勝で開幕からの連勝を19に伸ばし、防御率0・95、44奪三振などもリーグトップ。通算11度目の受賞はイチローを抜いて単独トップとなった。
セの打者部門は、ヤクルトのバレンティン外野手と巨人の村田修一内野手が、ともに4度目の受賞。バレンティンはプロ野球新記録の月間18本塁打を放ち、打率4割6分、35打点でリーグ月間三冠の活躍。村田は月間46安打のリーグ新記録を作った。セで2人が同時受賞するのは4年ぶり2度目となった。
パの打者部門は、ソフトバンクの内川聖一外野手が打率3割5分、21打点で2度目の選出(セで1度受賞あり)となった。(朝日新聞)












(阪神)能見-加藤-福原
【勝ち投手】能見(9勝6敗0S)
【負け投手】澤村(4勝9敗0S)
【本塁打】高橋由8号ツーラン(巨人)
鳥谷7号スリーラン(阪神)
◇阪神の新4番鳥谷が4安打5打点 新クリーンアップで巨人粉砕
阪神の新オーダーが機能した。鳥谷が4番初アーチを含む今季初の4安打5打点。ロッテ時代以来4年ぶりに3番を務めた西岡、5番マートンも含めて計7打点とクリーンアップにふさわしい活躍。「一度この打線を組みたい思いがあった」という和田監督の期待にしっかりと応えた。
鳥谷は五回無死一、二塁、澤村の初球を豪快に右翼に運んだ。リードを4点に広げる3ランに「思い切っていこうという気持ちが本塁打になってよかった」。4番としての初本塁打には「最初だけで、後はどの打順も一緒」と最後まで真顔だったが、第1ストライクを打ちにいっての積極性に、指揮官は「これまでつなぐ打線が多かったが、力強いスイングが見たかった」と新4番に手応えも感じ取っている。
チームは厳しい状況だが「僕たちは順位が決まるまで諦めないと徹底している」と西岡。リーグ優勝は絶望的でも、独走態勢の宿敵に本拠地で意地を見せた。(MSN産経ニュース)
◆原監督、坂本一塁は「ベスト」
巨人が完敗した。先発沢村が5回途中6失点でKO。坂本を一塁で起用した内野陣にも微妙な狂いが生じ、失策を2個記録した。原辰徳監督(55)のコメント。
「澤村は6失点か。少し、しんどかった。坂本はチーム状況として、今日のベストオーダーだった。チームにとっての大事な一戦だったし、澤村にとっても大事な一戦だったから」。(日刊スポーツ)
◆ロペス、今季初二塁スタメンでミス!ポロリ直後に鳥谷3ラン
巨人が阪神に完敗した。足に不安を抱える坂本がプロ初の一塁、ロペスが二塁、寺内が遊撃の内野布陣を敷いたがミスを連発し、失点につながった。先発の沢村は5回途中6失点でKOされ9敗目、6月21日以来の勝ち星はならなかった。打線は4回、能見から高橋由が8号2ラン、9回には代打・ボウカーが2点二塁打を放ったが、そこまでだった。
腕組みをして、原監督はベンチで厳しい表情を浮かべるしかなかった。今季初めて二塁で先発出場したロペスの緩慢な守備が失点につながった。「そこは(チームで)リスクを負っているわけで、結果論だから」と責めることはなかったが、沢村とチームの足を引っ張った。
致命的だったのは、1点ビハインドの5回だった。無死一塁で西岡の何でもないゴロをファンブルでエラーし、一塁はセーフに。直後、澤村が鳥谷に3ランを打たれ、4点差に広がった。「土のグラウンドで二塁を守るのは(人生で)初めてだった。甲子園のセカンドはゴロの跳ね方など、簡単ではなかった」と助っ人は説明した。
「二塁・ロペス」は「一塁・坂本」から生まれた。坂本は春季キャンプとWBCで痛めた右ひざの状態が思わしくなく、患部をかばって右足全体に違和感が出たため、負担の少ない一塁に人生で初めて就いた。原監督は「ジャイアンツにとっても、澤村にとっても大事な一戦だった。そういう意味ではベストの用兵の中で戦いたかった」。2人をオーダーから外さず攻撃力を重視したが、絶対的な遊撃手にアクシデントが起きた場合のもろさも見せた。
初回にも、鳥谷の左翼線二塁打で中継に入った遊撃手・寺内が二塁に悪送球したが、ロペスがグラブに当て、処理にもたついていた。1点ビハインドの3回1死一、三塁では、鳥谷の一塁頭上をバウンドして越える打球に追いつけず、ピンチを広げた。メジャーでは、二塁での出場が最も多く、651試合を経験。守備率も9割8分2厘と安定していたが、不慣れな土のグラウンドに手こずった。
阪神とのゲーム差は8で、優勝マジックは16のままだが、慌てる数字ではない。「明日以降もチームにとってベストの用兵をするだけ」と指揮官。今後も選手の体調面を考慮しながら、勝つオーダー作りに徹していく。(スポーツ報知)