





(ヤクルト)八木-山本哲-バーネット-石山
【勝ち投手】スタンリッジ(8勝9敗0S)
【負け投手】八木(5勝10敗0S)
【セーブ】福原(4勝0敗12S)
【本塁打】マートン16号ソロ(阪神)
ユウイチ2号ソロ(ヤクルト)
◇阪神・スタンリッジが8勝目 ヤクルトは4連敗
阪神が1分けを挟んだ連敗を4で止めた。スタンリッジがバレンティンを無安打に抑えるなど6回2失点で8勝目。打線は2―2の七回に新井貴の犠飛で勝ち越した。
ヤクルトは2度、追い付く粘りを見せたが4連敗を喫した。〔共同〕



半世紀余りの歳月を経て、楽天の田中が再び球史を塗り替えた。今季8度目の完投勝利で、1957年に稲尾(西鉄)がマークしたシーズン20連勝を抜き、プロ野球新記録のシーズン21連勝を達成。それでも、10安打2失点の内容に「完封しないと駄目だった。すごく悔しい」。こう自らを戒めた右腕に、本拠地の満員のファンからは万雷の拍手が降り注いだ。
「狙ったところより甘く入ってヒットにされている」と森山投手コーチが指摘するように、この日の田中は本調子ではなかった。だが、この日も冷静に打者と対峙(たいじ)。五回2死三塁の場面では、スプリット狙いの打者心理を見透かすかのように152キロの直球で三振に仕留めるなど、女房役の嶋との呼吸もよく、ピンチの芽を摘んだ。
シーズンを通してコンディションを維持することは、連勝中の田中であっても難しい。そこで最近になって調整で取り入れているのが、投手としては珍しい「打撃練習」だ。「上半身と下半身、体全体を使うのは打者も一緒」と田中。バットを振り込むことで、身体のバランスを確認しているのだという。こうした努力を怠らない向上心の高さが、連勝の原動力になっている。
この日は八回の時点で投球数は100球を超えていたが、チームは10連戦のまっただ中。九回は自ら志願してマウンドに上がった。「(連勝の)数字は後からついてくるもの。そこで僕がぶれては駄目」と田中。悲願達成に導く力強い投球こそが、記録よりも大事なエースの“仕事”である。(MSN産経ニュース)