


阪神・森田一成内野手(24)が6日、高知県安芸市で行われている秋季キャンプの特打で、安芸市営球場のバックスクリーンを越える特大の140メートル弾を2発放った。“小バース”と命名した掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58)=デベロップメント コーディネーター、略称DC=も「俺より飛ばす」と驚きの表情を浮かべた。
思わず「おーっ!!」と打撃ケージの周りから感嘆の声が漏れた。しかも一度ならまぐれの可能性もあったが、森田の打球がバックスクリーンを越えたのは2度。約1時間の特打で半数以上をスタンドへ放り込み「自分で『あれっ』と思った打球でも(スタンドへ)行った」と手応えをつかんだ様子だ。 終了後に歩み寄ってがっちりと握手を交わした掛布DCは「ビックリしたよ。何かをつかみだしたんじゃないか。あんな飛ばすのは新井のお兄ちゃんでも無理だろう。俺より飛ばすよ」と褒めちぎった。技術的にもおかわり君こと西武・中村に近い打ち方ができていると説明する。
「俺もそうだったけど右足に6割、体重を乗せてポイントを前でさばく。飛ばないボールで四十何本打ったときもポイントは前だった」と語り、「俺とも似てるかな?」と目を細めた掛布DC。未完の大砲が示す変化が、左打者が不足するチームの大きな収穫だ。(デイリースポーツ)
◇今成「小掛布」、新井良「小ミスター」
掛布DCが午前中のシートノックで三塁を守った今成を「小掛布」、新井良を「小ミスター」と命名した。森田を小バースと呼んだことに続き「小掛布もいいよ。打撃もそうだし、守りでも足の運びがうまい。小掛布が小ミスターを追っかけてるな」と切磋琢磨する2人に満足そうだった。(デイリースポーツ)


