




(広島)野村-九里-今村-西原
【勝ち投手】藤浪(1勝2敗0S)
【負け投手】野村(2勝1敗0S)
【本塁打】エルドレッド4号ソロ(広島)
新井良2号スリーラン(阪神)
藤浪1号ソロ(阪神)
◇阪神6連勝、藤浪が今季初勝利・プロ初本塁打
阪神が昨年7月以来の6連勝で10勝にリーグ一番乗り。藤浪が7回2失点で今季初勝利を挙げた。1―1の五回に新井良の3ランなどで4点を勝ち越し、六回には藤浪がプロ初本塁打。先制した広島は野村が5回5失点と誤算だった。〔共同〕
◇藤浪、自分で20歳のお祝い 今季初勝利にプロ初アーチ
阪神の藤浪が投打にわたる活躍でチームを6連勝に導いた。六回にプロ初本塁打を放つと、今季3度目の先発となった本職のピッチングでは7回4安打2失点でようやくの初勝利。「正直ほっとした。勝てなくて苦しい時期もあったので」。12日に20歳になったばかりの背番号19は、少しだけ顔をほころばせた。
今季初登板だった1日の中日戦は八回途中9安打6失点。8日のDeNA戦は七回にブランコに逆転満塁弾を許した。100球を超え、スタミナがもたなくなる六回以降が課題だった。
だが「集中できれば自分の投球はできる」。この日は二回、エルドレッドに先制ソロを許し、六回にも1失点。それでも「ピンチでも腕は振れていた」。フォークボールやカットボールなど、変化球を多めにし、丁寧に低めに集めて104球。右腕は「欲を言えば8回か完投」と週の頭の先発を任されている責任感からか、冷静だった。
ただ、打つ方に関しては無邪気に笑った。広島2番手の九里が投じた外よりの直球を捉え、逆方向の右中間席へ。昨季打撃成績は37打数でわずか1安打だったが、今季はこの本塁打で早くも3安打目。「無我夢中だったので、よく覚えていません。自分でもびっくり」と二塁ベース手前ではガッツポーズを見せた。
クライマックスシリーズ(CS)など昨季終盤、打ち込まれた広島をたたいての白星に和田監督は「この勝ちは大きい」。リーグ10勝一番乗りの勢いで首位奪還を目指す。(MSN産経ニュース)


