
















(ヤクルト)八木-山中-阿部-九古-松岡-江村
【勝ち投手】メッセンジャー(9勝8敗0S)
【負け投手】八木(5勝5敗0S)
【本塁打】新井貴3号満塁(阪神)
鳥谷7号ソロ(阪神)
マートン11号ソロ(阪神)
ゴメス18号ツーラン(阪神)
山田18号ツーラン(ヤクルト)
山田19号ソロ(ヤクルト)
◇ヤ八木緊急降板 神・新井が先制満塁弾
ヤクルトの先発・八木が初回2死一、二塁の場面で緊急降板。阪神はその後、新井が先制満塁本塁打を放った。
八木はこの回、上本、俊介の1、2番を内野ゴロに打ち取り、3番手・鳥谷も中飛に抑えたかに思えた。しかし、中堅手・比屋根の落球で二塁まで進まれた。そして4番・ゴメスを四球に出した瞬間、八木は足に違和感を覚えたもようでタイムを要求した。
ヤクルト・ベンチは八木の異変から交代を決断。山中を2番手のマウンドに送った。山中はブルペンでほとんど投球練習をしていなかったため、マウンドで長めの練習時間を与えられ、ゲームは再開した。
阪神は5番・マートンが四球を選び2死満塁。そして、6番・新井が右中間スタンドへ3号満塁本塁打を放ち、4点を先制した。(デイリースポーツ)
◇阪神 今季最多23安打20点で乱打戦制す ヤクルト 11点奪うも投手陣崩壊
阪神が4本塁打などで今季最多の20点を奪い、両軍合わせて39安打31得点の乱打戦を制した。
初回、新井の満塁本塁打で先制した阪神は、3回にも鳥谷、マートンの一発などで計4点を追加。4回にも5点、5回にもゴメスの2点本塁打で2点を入れ計15点。9回には4点が加わり、23安打20点と打線大爆発。先発のメッセンジャーに今季ヤクルト戦での初白星が付いた。
ヤクルトは先発の八木が故障で19球で降板したのが大きな誤算。リリーフ陣が痛打され連勝は4で止まった。打線は山田の2本塁打など16安打で11点を入れたが、中盤までの大量失点では追い付きようがなかった。(スポーツニッポン)
◇メッセ、大荒れ8失点も9勝「“神宮の呪い”か」
これって、神宮の呪い!? 快打、そして怪投。チームトップの今季9勝目も、勝てたことが不思議だった。メッセンジャーは5回で11安打を浴び、自己ワースト8失点(自責7)。打っては自己最多、虎投では1981年の山本和以来、33年ぶりの4打点。投打が逆転した一日に、苦笑いするしかなかった。
「あれだけ点を取ってもらって、感謝しているよ。マウンドが合わないとかじゃない。“神宮の呪い”か、なにかなのかな。体の状態はいいんだよ」
試合後、首をかしげながら帰りのバスに乗り込んだ。直球の最速は156キロを計測。フォークのキレ味もあった。しかし、4点リードの二回に三塁・新井の失策絡みで1失点。三回には先頭の山田の放った右翼前方への飛球を二塁・上本が捕れず、右前にポトリと落ちる不運な当たり。一死二塁から川端に右前適時打を浴びた。その後、さらに1点を奪われ、四回には山田に2ランを被弾。五回も3失点と、次々と点を失った。
昨季は3戦2勝無敗、防御率2・25を残した燕の巣だが、今年は思うような数字を残せていない。今季は3試合で1勝2敗、防御率9・00。「呪い」という言葉を発したのもうなずける。
バットでは三回に右前へ今季初タイムリーを放つと、四回には一死満塁から右中間を破る走者一掃の二塁打と大暴れ。「いいスイングで走者をかえすことができてよかった」と、打撃好きの右腕は喜んだが、本職ではズタボロ。先発予定だった2、3日のDeNA戦(甲子園)が2試合連続で雨天中止となり、2度も調整を変更した影響もあったのだろう。複雑な心境だったに違いない。
「切り替えて次、がんばるよ」
チームが勝ったことが何より。次回は12日の巨人戦(東京D)に先発予定。首位Gを斬り、神宮の悪夢を忘れ去りたい。(サンケイスポーツ)
