◆プロ野球MVP、パは田中、セはバレンティン
プロ野球の今季の最優秀選手(MVP)が26日に発表され、パ・リーグは開幕24連勝で楽天の初優勝に貢献した田中将大投手(25)が、セ・リーグは年間60本塁打の新記録を達成したヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)がともに初受賞した。
田中は24勝0敗で最多勝を獲得。防御率1.27、勝率10割で投手三冠に輝いた。パの有効投票総数233票すべての1位票を集めた。満票での選出は1959年の杉浦忠(南海=現ソフトバンク)、65年の野村克也(同)に次ぐ3人目。
バレンティンは、8月に月間最多記録となる18本の本塁打を放つなど王貞治(巨人)らが持つ年間55本の本塁打記録を49年ぶりに更新し、3年連続で本塁打王に輝いた。セの有効投票総数273票のうち、200の1位票を獲得し、両リーグ通じて初めて最下位チームからMVPに選出された。(日本経済新聞)
◇グラティ改革!西岡新パフォーマンス
マル秘プランを考案!?ベストナインを獲得した阪神の西岡剛内野手(29)が26日、東京都内で行われたプロ野球コンベンションに出席。ファンに定着したパフォーマンス「グラティ」について、来年は存続も含めて新しい形を検討していく考えを示した。「優勝しないと雰囲気は変わったと思わない」と言い切り、チームを勢いに乗せる“何か”を模索していく。
賛否両論あるパフォーマンスについて、考案に関わった西岡が胸中を明かした。ファンの中でも定着し、序盤の快進撃に一役買った「グラティ」。来季について「そこは選手間でいろいろ考えながら話をしていけばいい。今年は今年でやって良かったと思ってるし、来年は来年で」と話した。
西岡がチームに加わった今季、重苦しい空気を変えるために関本、桧山らと話し合った末に「グラティ」が生まれた。勝ち方を知る男が、5位から巻き返すため、そして若手が育たないといった低迷する雰囲気を吹き飛ばすために「何か選手で一体となれるものが必要」と進言した。
その一方で外野から「強いチームのやることではない」などの批判もあった。だが05年を最後に優勝から遠ざかっていた虎は、決して“強者”と胸を張れる成績ではなかったのが現実だ。
だからこそ「グラティ」が生み出した選手、ファンの一体感が序盤の快進撃、坂や俊介、今成ら若手が台頭できる空気をつくったことは間違いない。「自分では思ってないけど、第三者の方からチームが変わったと言ってもらえるのはうれしい」。ただチームとしての立ち位置、首脳陣や選手も代わることで「球団や、チームの和を乱してまでやろうとは思わない。今は深く考えてないですけど」と西岡は言う。開幕から一つになって戦うために、存続も含めて話し合っていく。
ロッテ時代に2度の日本一を経験しているからこそ「優勝せんかったら、雰囲気は変わったとは思わない」と言い切った。自身の成績についても「良くも悪くもなく無難な成績。納得はしていない」と表情を崩すことはなかった。阪神では真弓明信以来となるセ、パ両リーグでのベストナイン受賞にも「納得した成績を残して、もらえたら」と、すでに来季を見据えている。
「年間を通して活躍できるように」と語る背番号7。2014年、9年ぶりのリーグ制覇を果たし、虎が変わったと言われるまで、全力で戦い続ける。(デイリースポーツ)
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♪Enter The Dragon/Lalo Schifrin
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"Don't think, feel!" Happy Birthday, Mr.Lee!
◆小笠原 中日が獲得 再起かけ巨人からFA
中日は26日、巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使した小笠原道大内野手(40)の獲得を発表した。年俸3000万円の1年契約とみられ、同日午後に会見する。
小笠原は今季けがで出遅れ、プロ17年目で初めて開幕2軍スタート。1軍での出場は22試合のみ。打率2割5分と不振で日本シリーズは出場しなかった。来季の戦力構想から外れたが、出場機会を求めてFA権の行使を表明していた。
千葉・暁星国際高からNTT関東を経て、1997年にドラフト3位で日本ハムに入団。2007年に巨人へ移籍し、同年からのリーグ3連覇を主軸として支えた。通算成績は2080安打、377本塁打、1143打点、打率3割1分1厘。金額は推定。(東京新聞)
◆巨人が井端を獲得
巨人は26日、中日を自由契約となった井端弘和内野手(38)の獲得を発表した。1年契約で年俸4500万円。井端は球団を通じて「伝統ある強豪チームで力の限界に挑戦できることをうれしく思う。必ずいい結果を残す」とコメントした。
原監督は井端と電話で話したことを明かし、「長丁場の1年を考えると、遊撃手が加わったのはすごく大きい。代打としても貴重」と歓迎した。正遊撃手の坂本のサポートや内野のまとめ役を期待している。
井端は亜大から1998年に中日入団。ゴールデングラブ賞7度、ベストナインに5度輝いたが、今季は故障もあって、出場100試合で打率2割3分6厘。中日から減額制限を大幅に超える年俸提示を受け、契約更改交渉が決裂した。金額は推定。(時事通信)