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◇鳥谷、晴れ晴れV撃 25打席無安打から抜けた
阪神鳥谷敬内野手(34)が長いトンネルを抜け、虎を4日ぶりの白星に導いた。0-0の6回2死満塁。DeNA久保康の外角低め143キロ直球をミートし、痛烈なゴロで中前にはじき返した。直前の打席では25打席連続ノーヒットで自己ワースト記録を更新。「そういうことは考えず思い切っていった」。先制2点打が決勝打になった。
試合前練習でルーティンに変化を加えた。いきなり外野フェンス沿いのランニングを始め、フリー打撃の時間を長く取った。通常の遊撃練習を終えると、珍しく左翼から右翼に走りながら打球を追う「アメリカンノック」も敢行。「寒さもあったので」。気温10度を切る肌寒い天候に対応するため、黙々と準備する姿に焦りは一切なかった。
「体を大きくして動けなくなって、その間にすごいショートが入ってきたら終わりでしょ? 結局、責任を取るのは自分だから」。開幕直前の3月下旬。人知れず、覚悟を明かした。
オフ、金本新監督から超変革を厳命された。体重3、4キロ増からの自己最多20発超えを指令され、首を縦に振った。34歳。「変わるリスク」は承知の上で「チャレンジする」と決めた。昨季は肋骨骨折や右脇腹負傷に苦しみ、納得いくパフォーマンスを披露できずにV逸。悔しさが挑戦の土台となった。
昨年6月ごろから揚げ物の摂取を控え、シーズン終了後は麺類も米粉を使用したモノだけを口にした。食事制限を続けながら、ウエートトレーニング量もさらに増やしてパワーアップを狙った。現状、体重80キロ前後に大幅な変化はないというが、妥協なき準備を進めてきたから一時の苦境にも不惑でいられる。
金本監督は「やっとね…。6番は本当にチャンスで回ってくる。すごく重要だと思っているから」と復調を喜んだ。金本阪神のキーマンがいよいよ眠りから覚める。(日刊スポーツ)
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【投手】(阪神)岩貞-福原-高宮
(DeNA)久保康-平田-福地
【勝ち投手】岩貞(1勝0敗0S)
【負け投手】久保康(0勝2敗0S)
◇岩貞、7回0封12Kで1勝!
ど派手なガッツポーズで雄たけびを上げた。0―0の4回2死満塁。岩貞は戸柱を外角高めの直球で3球三振に仕留め、感情を爆発させた。「絶対に抑えようと思っていました。腕を振ることができました」。攻めの投球で最大のピンチを脱すると、以降は7回を投げ終え降板するまで1人の走者も許さなかった。
自己最長に並ぶ7回を4安打無失点、12奪三振の力投で今季初先発初勝利。直球、スライダー、チェンジアップとすべて腕を思い切り振って投げ、DeNA打線を翻弄した。「幸先よく勝ててうれしい。自分のピッチングができたのが良かった」と笑顔を見せた。
禁断の“金本斬り”で、先発6番手の座を勝ち取った。2月12日の沖縄・宜野座キャンプ。「打者感覚で見たかった」と就任後初めてブルペン内の打席から球筋を見極めた金本監督に、恐れず内角へシュートを投げ込んだのが岩貞だった。「『絶対によけんぞ』と思ったが、やっぱり怖かったね」。“鉄人”とはいえ、引退から4年。思わず腰が引けてしまった指揮官はこのとき、その強気な投球を脳裏に刻み込んだ。
キャンプ終盤、左肩に張りが出て一時は先発ローテ争いから後退したが「ルーキーの時に無理をしてけがをしてしまった。張り(の時点)でやめて、しっかりここに合わせてやることをやってきた」。発熱で出遅れた14年は、遅れを取り戻そうとハイペースで調整し左肘を痛めた。その苦い経験から我慢も覚えた。
前日(1日)の逆転サヨナラ負けの嫌な流れを断ちきる快投に、金本監督も「腕を振ってくれてダイナミックに投げてくれた。彼らしさを出してくれた」と絶賛した。ドラフト1位で入団したが、1、2年目はともに1勝。指揮官をビビらせ、そして大喜びさせた24歳は「これからも(打者に)向かっていく姿勢を出していきたい」と3年目の飛躍を誓った。(スポーツ報知)
♬ あんたのおなまえ何アンてエの / トニー谷