◆日本ハムが逆転勝ちで4年ぶり日本シリーズ進出
(パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦、日本ハム7-4ソフトバンク、日本ハム4勝2敗、16日、札幌D)
日本ハムが4点のビハインドをひっくり返し逆転勝ち。対戦成績をリーグ優勝のアドバンテージ1勝を含めて4勝2敗とし、4年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。中田翔内野手(27)のソロ本塁打、岡大海外野手(25)の同点適時二塁打、そして中島卓也内野手(25)の逆転スクイズなど、大技小技を繰り出し、ソフトバンクを下した。
日本ハムは先発の加藤が、初回に松田の3点本塁打などで4点を失う苦しい立ち上がり。しかし、諦めずに反撃を開始する。まずは二回、中田が摂津から大勢の日本ハムファンで埋め尽くされたレフトスタンドへ特大の一発を放ち、3点差とした。
さらに三回、杉谷の適時打で2点差に詰め寄ると、四回にはソフトバンクの先発摂津の後を継いだ東浜を攻めたて、一死満塁のチャンスを作る。ここで栗山監督が動いた。先発捕手の大野に代打、岡を起用すると二者生還の適時二塁打を放ち、指揮官の期待に応えた。さらに、東浜から交代した森から中島がスクイズを決め、ついに勝ち越しに成功した。
五回には大谷、中田の連続安打でチャンスを広げると、近藤が右翼線に適時二塁打を放ち2点を加えリードを広げた。
先発の加藤が1回4失点で降板したのが誤算だったが、2番手で登板したバースが4回を2安打無失点と好投。打撃陣の反撃につなげたのが大きかった。初回の4失点以降は、投手陣がソフトバンク打線を無失点に抑えきった。九回にはレギュラーシーズンで投打に大活躍をした大谷が登板。日本最速の165キロをマークし、三者凡退で抑えた。
日本シリーズは22日から開幕し、日本ハムはセ・リーグ覇者の広島と対戦。第1、2戦はマツダスタジアムで行われる。
日本ハム・栗山監督
「しんどかったです。ファイターズらしく、先に4点を取られても誰も諦めなかった。勝った瞬間から日本シリーズのことしか考えていない」
中島(四回に勝ち越しのスクイズ)
「同点のままで終わると流れが向こうに行く。セーフティースクイズではないので、前に転がせば点が入る」
近藤(五回に2点二塁打)
「5-4だったが、流れは分からなかった。あそこで3点差にするのとしないのとでは違う」
日本ハム・吉井投手コーチ(165キロを記録した大谷に)
「改めて能力の高さを感じた。あれでずっと投げていたら故障するので力を制御する方法を学ばないと」
市川(大谷の165キロを捕球し)
「改めてすごい。テレビで見るよりも相当速いと思いますよ」(サンケイスポーツ)
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◆日本ハム 大谷 プロ野球最速の165キロ
プロ野球、日本ハムの大谷翔平投手が、16日の札幌ドームでのクライマックスシリーズファイナルステージ、ソフトバンクとの第5戦でプロ野球最速の165キロをマークしました。
大谷投手は、9回、指名打者から日本ハムの5人目としてマウンドに上がり1アウトから7番の吉村選手への初球で165キロをマークしました。また、2アウトから8番の本多選手への3球目と6球目にも165キロを出し、合わせて3球165キロをマークしました。
これまでのプロ野球最速は、大谷投手自身がレギュラーシーズンで先月(9月)13日にマークした164キロでした。
大リーグでは、カブスの抑えでキューバ出身の左ピッチャー、チャップマン投手がヤンキースに在籍していた今年7月にマークした169キロが最速とされています。(NHK)